上唇小帯の異常

こんにちは!

上唇小帯をご存知ですか?これは上唇と上顎骨、前歯部の骨をつないでいる「ヒモ」のことです。このヒモがあることで上唇はブラブラと垂れずに留まっている状態なのです。

このヒモは1歳未満の場合、歯ぐきの近くに付着しています。成長とともに付着部位が上に移動していきます。しかし、この移動がうまくいかなかったり、付着がうまくいかない場合、「付着異常」となります。

付着異常になると歯と歯の間にヒモが入り込んでしまい、前歯の間に隙間ができてしまう「正中離開」の状態になりやすくなります。いわゆる「すきっ歯」になります。

また付着異常により上唇小帯が歯の近くにあると、歯磨きの際に小帯を傷つけやすくなります。傷がつくことで歯肉炎や虫歯になる可能性を高めてしまいます。

小帯が細い場合であれば、自然に切れて成長とともに自然に治る場合もあります。軽度の場合には経過観察でも大丈夫でしょう。

しかし、歯が生えかわる時に小帯が歯と歯の間にあるような場合にはすきっ歯になってしまうこともあるので、早めに切除した方がいいでしょう。

子供は自分ではなかなか異常に気が付けないこともあります。お子さんの口の中の状態をしっかりと観察し適切な判断ができるようにしましょう。心配な場合は歯科で診てもらうことも大切です。

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